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7月29日(水曜日)明日のグランボレ: パラグライダー気象予測と飛行予想

  • 執筆者の写真: 小林晋
    小林晋
  • 7月29日
  • 読了時間: 7分

29日(水曜日)グランボレのフライトコンディションは?


【パラグライダー気象予測とフライトコンディション予想まとめ】

飛行可否

不可。気圧の谷の通過に伴い不安定度が増加。

おすすめ時間

おすすめできない。

注意点

大気の状態が不安定(上空寒気・下層暖湿気)・雷雨の可能性

予報信頼度

信頼して良い。

講習生お勧めポイント

おすすめできない。(地上練習もしない方が良い)

ソアリング・XCポイント

ソアリング・XCともおすすめできない。

明日のグランボレパラグライダー気象予測のまとめです。群馬県北部は気圧配置によって北から北西の風になりやすくグランボレには不向きな風のためフライトはできません。北風中心ですが上層寒気の影響と地表昇温によって今日よりも大気の状態が一層不安定になる見込みです。雷雨の可能性もあります。パラグライダーのフライトは明日以降に持ち越しです。


【パラグライダー気象予測の判断材料について】

・ここからは小林の学習と実践。専門用語も多く長い文章になります。興味のある方のみご覧ください!


【24時間予想天気図と実況天気図

明日の予想図と今日の実況天気図です。昨日通過した低気圧は東へ進み日本からは離れていきます。かわって上層の気圧の谷に対応した低気圧が日本海・北海道の西・沿海州付近と次々に南東に進む予報となっていて日本への影響が強まりそうです。このため西日本・東日本・東北地方・北海道と広域で不安定な天候が続く予報傾向です。東シナ海にあってやや南進している亜熱帯高気圧は九州付近に張り出し猛暑をもたらしています。上層図でも触れますが、以降朝鮮半島付近にで高気圧が非常に強まり西への張り出しを強める予報となっているため体温越えとなる暑さが九州・中国地方・西日本に広がってくる見込みです。


【数値予測モデルの比較】

数値予報モデルはほぼ北風で揃いました。北西から北東まで風向に小さなブレがありますが、場の風を反映した首肯しやすいモデルの揃い方となっています。本日との大きな違いは雷雨を予測しているモデルが増えます。上層のトラフとによる寒気のつよまりと高気圧からの下層暖湿気が強化される組み合わせなると局地的に激しい雨になる可能性がありますので十分注意したいところです。


【高層天気図・数値予報天気図】

アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図


今日の午前中の実況図です。300・500hPaの解析です。

ジェット ・ジェット気流(60KTから80KT・100KTの強風)の南下・北上が継続中です。

・アムール川付近から西から東へ沿海州付近から北海道付近に南下。アリューシャン付近に北上

・5820Mでは40KT近い風速で蛇行していて高度場を複雑にしている。

寒冷渦

・9360m・5700m付近に停滞し続けている。長引く梅雨末期と不安定な天候に影響

・昨日までと比較するとややカムチャッカの東へ移動。遠ざかりつつあるように見える。

・寒冷渦の東のリッジやや弱まった。

日本付近

・日本は西日本・東日本・東北地方広域でトラフの傾向

・300hPaジェットに対応して5760M沿海州付近のトラフが発達。

・5820Mから5880Mにかけての強風軸に対応したトラフが継続中。

その他のリッジとトラフ

・朝鮮半島の西に中心部がある5880M高度が大きく北上・中国北東部に達する

・この強いリッジと日本付近のトラフ傾向がつづく

寒気

・日本付近のマイナス6℃の寒気は北上して北海道あたりに停滞。

まとめ

ジェットは南下がつづくことで日本はトラフになりやすい周期です。この南下と寒冷渦の影響で場が変わりにくいです。トラフによって寒気が流れ込みやすく。強風軸も動きにくいため正渦度移流も続きたびたび低気圧の通過が予想されています。トラフに対応して寒気が流れ込みやすいですが本日はやや寒気が北上。下層気温も関東北部ではあまり上がらなかったため過度な対流はおこらず、雷雨などにはなりませんでした。


アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図

今日の午前中の実況図です。700・850hPaの解析です

湿数

・700hPaでトラフの対応域・特に東北地方で湿数が小さい。 ・700hPaでは関東地方の湿数の小ささは解消

・850hPa下層では湿数が小さいエリア広範囲。

・北陸日本海沿岸部・関東北部から東北・北海道太平洋側沿岸部で湿数が非常に小さい。

風速と風向

・700hPaは北西の風。25KT(46km/h)とやや強い。

・850hPaでも西から北西向きの風

・1500m付近で18℃近い温度が観測されているエリアが北に広がった。

温度分布

・850hPa18℃等温線はやや南下している

まとめ

日本海のトラフに対応するように湿数が小さいエリアがみられましたが関東北部では大きな影響はありませんでした。むしろ暖気が後退して上層寒気も北上と対流が激しい場にはなりませんでした。明日の予想ではやや変わる傾向が示唆されているの注意が必要です。


極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/500hPa高度・渦度天気図

今日の午前中の実況図です。

正渦度分布など

・トラフに対応して分布する。

・500hPa5820m高度線。日本海北海道西部に正渦度極大域。

・このトラフに沿うように正渦度が高いエリアが分布

700hPa上昇流

・北日本から北海道の広い範囲で上昇流を観測

850hPa気温

・18℃等温線は南下。

・日本海に寒気中心がある。

まとめ

トラフがはっきりとしておりリッジの前面で北風が吹きやすい。正渦度移流は5820M高度線の南下に沿うように続き、トラフの通過と合わせて度々低気圧が通過する予想です。


アジア太平洋500hPa高度・気温・風予想図

明日の500hPaの予想図です。

リッジとトラフ

・日本は西リッジで東トラフの東谷傾向が続きます。

・明日はトラフが深くなる予想となっています。

・対照的に朝鮮半島付近で5880北上。リッジが強まります。

サブハイ(太平洋高気圧)

・5880M高度線は北への張り出しを強めるが予想ではやや北上が弱まったようにもみえる。

・九州付近に上層低気圧があって寒気がある。

5700M寒冷渦

・不明瞭になりつつあってトラフと一体化したようにみえる。

寒気の南下

・5820Mでマイナス6℃の寒気はやや北へ移動する。 ・九州付近の寒気は別要因と考える。

まとめ

昨日の予想図から大きく変わったところが2点。5700M付近に居座っていた寒冷渦が不明瞭になった。一方で5760Mのトラフが進み深くなるため西から北西の風が吹きやすい。下層では西の高気圧が地上高気圧を強める可能性がある。そのため大気の状態が不安定な状態。本日よりも寒気は北上したがトラフが深まったことで対流しやすい状態にある。下層暖湿気・昇温などに注意が必要。


極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図

正渦度分布

・T=12、T=24、日本の広範囲で正渦度移流が続きます。

・T=24、30日にかけて一層トラフが深まる。

850hPa気圧分布

・東北地方は低圧部が東へ移動する。

・北陸地方は高圧部から低圧部に変わり、低圧中心が関東北部へ移動。

850hPa降水予測

・T=12、東北地方日本海側で降水を観測 ・T=24、東日本中心に降水域が見られなくなるが東北地方で降水

まとめ

明日はトラフが継続。正渦度域移流も継続します。ひきつづき北から北西の風ですが低気圧生循環のため雲は多くすっきとしない空になることが予想されています。


日本850hPa相当温位・風予想図


高相当温位

・345K高相当温位の移流が東北地方付近まで移流する予想となっている。

・T=12、T=24と345K以上の下層暖湿気移流が強化される。

風速と風向き

・T=12,T=24と風向きは西から北西

・東北地方太平洋側に低気圧中心の存在

まとめ

明日は西から北西の風ですが、850hPaは低圧部で風が吹き込みやすく下層暖湿気。特に345K以上の高相当温位・大雨をもたらす可能性のある非常に暖かく湿った空気が入り込みます。上層の寒気は保くじしていますが、上層に高気圧がなく、沈降生の安定層がありません。地上の昇温によっては強い対流が生じその場合は非常に湿った空気のため雷雨になる可能性があるので十分な注意が必要です。


【ソアリング予報など】

ソアリング予報サイトはかなり厳しい評価をつけています。フライトは不可。北から北西の風は朝から強めの予報です。午後は雷雨の可能性を予報しています。ここまでの上層・下層の解析ではこの予報は十分しっくりきます。下層暖湿気と地上の昇温の影響と考えると群馬県北部よりは群馬県西部・南部あたりの方が雷雨の可能性が高まるかもしれません。


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