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7月30日(木曜日)明日のグランボレ: パラグライダー気象予測と飛行予想

  • 執筆者の写真: 小林晋
    小林晋
  • 7月30日
  • 読了時間: 7分

31日(金曜日)グランボレのフライトコンディションは?


【パラグライダー気象予測とフライトコンディション予想まとめ】

飛行可否

不可。フライトできる可能性も若干

おすすめ時間

早朝で逆転層がある場合は地表付近で南風の可能性

注意点

北から北西の風

予報信頼度

やや信頼感に欠ける。

講習生お勧めポイント

場の風は北風になると思うのでライズアップ練習がおすすめ。

ソアリング・XCポイント

ソアリング・XCともおすすめできない。

明日のグランボレパラグライダー気象予測のまとめです。群馬県北部は気圧配置によって北から北西の風になりやすく南から南東の風エリアであるグランボレには不向きな風となる予報です。ただし上層に高気圧が進んでくるため地表面に逆転層が形成される可能性がありわずかな時間ですがフライトできる可能性もあります。一般のパラグライダーフライヤーの皆さんにはおすすめできません。


【パラグライダー気象予測の判断材料について】

・ここからは小林の学習と実践。専門用語も多く長い文章になります。興味のある方のみご覧ください!


【24時間予想天気図と実況天気図

明日の予想図と今日の実況天気図です。北海道西武の低気圧は上層のトラフと対応が良く発達しながら南東のに進んでいます。昨日に東日本を通過した低気圧は前線と一体化して閉塞。北海道の東へ離れていきます。西高東低ともみえますが、南高北低。東シナ海に中心がある高気圧はほとんど停滞していますが勢力は強いまま。東日本は全体として気圧の谷。北から北西の風が入りやすい場が続いています。接近中の低気圧中心に向かう湿った空気の影響で引き続き大気の状態は不安定です。北風ですがあまりすっきりとしたお天気にはならない予報です。


【数値予測モデルの比較】

数値予報モデルはほぼ北風でですが、ECMWFは東から北東の風向き予報。接近中の低気圧の影響によっては十分考えられる風向の変化です。上層の流れは西から北西になる可能性が高いですが、地上付近の風はやや読みにくい気圧配置です。全体としての風速傾向も弱く朝の対流がな時間帯であれば逆転層の影響でフライトできる可能性があるかと思うぐらいです。雷雨の解析をしているモデルは2つ。このあと下層大気、上層寒気の影響がどのぐらい不安程度に起因するかを見る必要がありそうです。


【高層天気図・数値予報天気図】

アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図

今日の午前中の実況図です。300・500hPaの解析です。

ジェット ・ジェット気流(60KTから80KT強風)の南下・北上が継続中です。

・昨日よりは風速も遅くなったように見える。すくなくとも100KTは見えない。 ・北海道付近への南下もやや弱まった。

・500hPaでは40KT以上で西から北西の強風軸。正渦度移流域を強める可能性が続く。

寒冷渦

・不明瞭になった。日本のトラフ傾向は続くが今後は高度場に変化が現れると予想。

日本付近

・日本は西のリッジ・東でトラフが深い。東谷の傾向が続く。

・300hPaジェットの南下傾向を反映して日本の東、太平洋沿岸でトラフが深い。

・5820Mから5880Mにかけての強風軸に対応したトラフが継続中。

リッジとトラフ

・朝鮮半島の西に中心部がある5880M高度が大きく北上・中国北東部に達する

・この強いリッジと日本付近のトラフ傾向がつづく

・5880M高度線に注目すると西側の亜熱帯高気圧と小笠原沖の南に高気圧が出現したようだ。

寒気

・日本付近のマイナス6℃の寒気は北上して北海道あたりに停滞。

まとめ

ジェット南下が続くことで日本はトラフになりやすい周期でした。長くつづいたこの傾向もようやく終焉が見え始めてきました。一つ目の変化は寒冷渦が不明瞭になったこと。ジェット気流が平均的な流れに戻れば同じような天候が長く続く可能性は減ってきます。二つ目の要因は5880M高度線の北上による高気圧の強化と小笠原沖の高気圧中心の出現です。これらの高気圧が重なり合うと記録的猛暑になり危険ではあります。しかし北から西の風がでフライトできない周期から抜け出す可能性が見えてきます。


アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図

今日の午前中の実況図です。700・850hPaの解析です

湿数

・700hPaで湿数の小さいエリアは限定的となった。 ・低気圧に近い北海道・東北北部で湿数が小さい。

・850hPa下層の湿数が小さいエリアが減少

風速と風向

・700hPaは北西の風。20KT(37km/h)とやや強い。

・850hPaの方が風速が強いエリアがあり、下層暖湿気の強い流れ込みがあった可能性がある。

温度分布

・850hPaで東北エリアでも20℃を超えるような観測地点があった。

まとめ

昨日とは違い、湿数が小さいエリアは限定的となりそれなりに晴れ間がみえた空。ただし対流による雲は多かった印象でそれは700hPa上昇流で見る必要があります。不安程度を高めた原因の一つに上層より下層からの風の移流が強かったです。850hPa1500m付近で15ノットから20ノット近い風速も見られました。温度も高く下層大気が温かったことで対流要因に繋がったのではないでしょうか?


極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/500hPa高度・渦度天気図


今日の午前中の実況図です。

正渦度分布など

・東日本は全域で正渦度域。

・特にトラフが深い北海道・太平洋側東部で正渦度が大きく低気圧の発達の可能性がある。

・この解析図では今後も正渦度極大域が日本付近に移動してくるものと考える。

700hPa上昇流

・北日本から北海道の日本海側で特に強い上昇流を観測している

850hPa気温

・18℃等温線は北上して東北南部付近にまで到達している

まとめ

正渦度移流は5820M高度線の南下に沿うように続く傾向がみられました。また再び暖気の帆屋上傾向がみられて下層大気の昇温によって大気の状態が不安定になりました。


アジア太平洋500hPa高度・気温・風予想図

明日の500hPaの予想図です。

リッジとトラフ

・日本は西リッジで東トラフの東谷傾向が続きます。

・明日はトラフが深くなる予想となっています。

・対照的に朝鮮半島付近で5880北上。リッジが強まります。

サブハイ(亜熱帯高気圧・太平洋高気圧)

・5880M高度線は北への張り出しを強めるが予想ではやや北上が弱まったようにもみえる。

・着目点として日本の太平洋南側に亜熱帯高気圧が出現

・これらの高気圧が相互作用すると地表付近では沈降性の逆転層となり地表気温の昇温に注意。

5700M寒冷渦

・不明瞭になった。トラフと一体化して解消の方向。

寒気の南下

・5820Mでマイナス6℃の寒気は東北北部付近まで北上する上層寒気の影響はやや弱くなる。 ・九州付近の寒気は上層低気圧を要因として考え300hPaでは明瞭。

まとめ

5700M付近に居座っていた寒冷渦は解消と見て良さそうです。一方で5760Mのトラフが進み深くなるため西から北西の風が吹きやすい高度場は継続します。上層のリッジが強まり西の高気圧が地上高気圧を強める可能性があります。また実況図でも解析されていた日本の南太平洋沖に高気圧が出現しました。トラフが依然として停滞しているものの高度場には変化が現れる局面に入ったようです。


極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図

正渦度分布

・T=12、東日本の広範囲で正渦度移流が続く予想でした。

・T=24、31日にかけて関東地方から東北南部の正渦度は解消傾向です。

850hPa気圧分布

・正渦度域移流がつづく東北北部・北海道西部は低圧部の発生を予想。

・東海地方に低圧部が出現する

850hPa降水予測

・T=12、東北地方日本海側広域で降水を予測していた。 ・T=24、東日本中心に降水域が見られなくなる

まとめ

明日もトラフが継続。正渦度域移流も継続しますが関東地方への影響は少なくなる予報となっていて本日よりもやや日射が戻る時間を期待できそうです。降水予測の可能性は低いですが、次の下層暖湿気移流と合わせて予想する必要があります。


日本850hPa相当温位・風予想図

高相当温位

・T=12、345K以上の高相当温位の移流が中部・東海地方に移流している。

・T=24、345K以上の高相当温位は南にさがる。 引き続き336K梅雨前線相当の下層暖湿気移流がつづく。

風速と風向き・前線

・T=12,T=24と風向きは西から北西

・北西の流れから西・南西の流れが合流する付近に前線

・その中心域に低気圧中心があると推測される。

まとめ

特に345K以上の高相当温位は限定的です。猛烈な雷雨のなるような強い下層暖湿気移流は落ち着いてくると予想されています。一方336K梅雨前線相当の暖かく湿った空気の移流は続き、日本の広範囲で下層の待機は不安定要因です。明日は上層寒気が北上しますが、トラフ通過直後の不安定な場が続いていますので急な雨などには注意が必要のようです。


【ソアリング予報など】


ソアリング予報サイトはかなり厳しい評価をつけています。フライトは不可。北から北西の風は朝から強めの予報です。雷雨の解析はありませんが僕の予想評価よりも厳し目のフライトコンディション判定です!


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