8月5日(水曜日)明日のグランボレ: パラグライダー気象予測と飛行予想
- 小林晋

- 3 日前
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5日(水曜日)グランボレのフライトコンディションは?
【パラグライダー気象予測とフライトコンディション予想まとめ】
飛行可否 | フライト可 |
おすすめ時間 | 午前中からお昼にかけて。 |
注意点 | 朝のうち上層雲・午後は暖かく湿った空気の影響による不安定。 |
予報信頼度 | 信頼できる。不安定な要素について当日の天気予報が重要 |
講習生お勧めポイント | 早い時間のフライト練習からお昼前のソアリング。 |
ソアリング・XCポイント | ソアリングも可。今日よりも不安定で対流が起こる可能性あり。雲底高度は1500Mぐらい。 |
明日のグランボレパラグライダー気象予測のまとめです。あすも引き続きフライトコンディションに恵まれそうです。予想天気図からは大きな動きはありません。オホーツク海高気圧が不明瞭になって日本のはるか東の高気圧が東へ張り出します。変わらず朝鮮半島付近の高気圧は強く日本を覆っているので天気は晴れて気温も上がりそうです。台風による影響として東から東南東向きに暖かく湿った空気が入り込んで来ます。沿岸部だけでなく南東方向にひらけた地形(グランボレでは谷川岳や三国山・仙ノ倉山稜線)では地形性の上昇風が形成される可能性があります。そのためやや不安定な天候に注意が必要です。
【パラグライダー気象予測の判断材料について】
・小林の学習と実践。専門用語と長い文章。おそらく間違いもあります。 ・パラグライダーの気象に興味のある方はご覧ください!
【臨時:台風13号】
大型で非常に強い勢力の台風13号ドルフィンは進路を西にとって進んでいます。上層高気圧が強いためこのまま西にむかう予想進路となっています。生凱旋画像で見ると上層の強い高気圧で雲が少ない日本の広域と対象に台風が真っ白で背の高い積乱雲(冷たい雲)に発達しながら進んでいる様子がわかります。


下層大気の流れで見ると台風の北側。関東南部から東海、近畿、四国の太平洋側で東から東南東の風が強まっています。
【24時間予想天気図と実況天気図】


明日の予想図と今日の実況天気図です。オホーツク海高気圧は東へ移動して不明瞭になりますが。日本のはるか東の高気圧と一体化して日本の東に張り出す予想となっています。朝鮮半島付近の地上高気圧は中心がやや西へ移動しています。西日本は引き続きこの強い高気圧の影響で猛暑・酷暑日が観測、あすも続く可能性があります。東日本も明日は高気圧に広く覆われて気温が上昇する地点がある予想です。台風からもたらされる暖かく湿った空気が東・東南東の強い気流となって日本の広い範囲に影響がありそうです。そのため本日よりもやや雷雨などの気象リスクが高まる予報傾向となっています。
【数値予測モデルの比較】

明日の気象予測モデルはほぼ揃っているため信頼度の高い予報です。気温上昇が午後の早い時間帯なので対流条件もやや早くなる可能性があります。これらのモデル初期値では雷雨の解析などはありませんが、今日に比較してあすは台風よってもたらされる下層暖湿気が入りやすくなると予想しています。そのため専門図などで解析をする必要があると考えています。
【高層天気図・数値予報天気図】
アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図

今日の午前中の実況図です。300・500hPaの解析です。
300hPaジェット・500hPa強風軸 ・ジェット(60KTから80KT強風)の北海道付近への南下はみられなくなった。
・一つ目のジェットはモンゴルから中国東北区にかけて南下したのち沿海州から千島近海へむかう。
・ジェットコア(120KT・220km/h)は日本付近にはない。
・ジェットが分岐して2本の流れのようにみえる。
・500hPaで強風軸はリッジに押されて北上し弱まった。
寒冷渦
・日本付近にはみられない。
日本付近のトラフとリッジ
・日本付近は5880M高度線にひろく覆われてリッジ。
・5940m高度線が日本海にあって非常に背の高いリッジ
・オホーツク海のリッジは不明瞭になった。
・変わって日本のはるか東に5940mという非常に高いリッジがあって東の高気圧を強める。
その他リッジとトラフ ・5880M高度が大きく北上。アムール川付近までつづく。
・中心高度が5940mと非常に背が高い高気圧。
・モンゴルから中国東北区にトラフがあってやや深い。
寒気(上層気温)
・日本付近は500hPaで0℃。強い高気圧の影響で上層も暖かい。
上層寒冷低気圧
・日本のはるか南、小笠原諸島付近に上層寒冷低気圧。
・中国大陸の華南地方にも上層寒冷低気圧。
まとめ
日本付近は5880M高度線が大きく北上していてこのリッジが非常に高く地上高気圧を強める働きをしていました。特に日本海にあるリッジの中心部は5940mと非常に背が高いままです。オホーツク海に突出していたリッジは不明瞭になりました。直接の原因ではないかもしれませんが前日よりも北東気流の影響はよわくなりました。日本のはるか東5940mという背の高いリッジから高気圧が張り出していて太平洋沿岸部は引き続き東から東南東の湿った空気の影響があったかどうか。地表の昇温の影響の方が大きかったのかどうか。この辺りが今日のサーマル条件を良い方に変化させた条件かもしれません。台風に由来する下層大気との関連は他の専門図で解析する必要がありそうです。上層は強い高気圧性循環にあって時計回りに風が吹き出しています。やはり安定した上層と考えるべきでサーマルは好条件だが過度な不安定にならなかった本日のサーマル条件を示している高層図だと考えます。
アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図

今日の午前中の実況図です。700・850hPaの解析です
湿数
・700hPa日本付近に湿数の小さいエリアはみられない
・850hPa下層の湿数が小さいエリアが関東沿岸部、太平洋沿岸部に広がっている。
風速と風向
・700hPaでは朝鮮半島北の高気圧中心からの高気圧性循環。とくに強い風の流れは見られない。
・850hPaで太平洋沿岸部の広い範囲で東から東南東の風が20KT-30KT(37Km/hから55km/h)強い
・湿数の小さいエリアに相当し台風の影響が考えられる。
温度分布
・850hPaで湿数の小さい関東の南を除いて軒並み18℃以上東北でも19℃以上を観測している。
・下層の大気が暖かい状態だった。
まとめ
日本は東日本で湿数が小さいエリアはほとんど見られなかった。このため群馬県北部でも日射条件は好条件でした。下層大気も湿数が小さいエリアはほとんどなく。下層から中層にかけて積雲がポツポツ発生はするが発達はしにくい大気の状態を表しているように思います。
極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/500hPa高度・渦度天気図

今日の午前中の実況図です。
正渦度分布など
・日本海に中心がある5940mの高い高度を反映して負の渦度がつづきました。
700hPa上昇流
・日本の広い範囲で観測されませんでした。
850hPa気温
・18℃等温線は前日から大きく変わって北海道付近まで北上しました。
まとめ
日本は広く高気圧圏内であったことを裏付ける高層図。日本付近は負の渦度で高気圧性循環。上層にも雲ができにくい大気の状態だったことがわかります。くわえて700hPaに上昇が見られないこと。上層の温度500hPa0℃と高気圧による沈降性安定層があったことがわかります。今日のサーマル到達高度が1500mから1600mぐらいだったこともよくわかります。実測値とと予測値では昨日はもう少し雲が多いと考えていましたが、実際には下層に積雲が発生する程度でした。
アジア太平洋500hPa高度・気温・風予想図

明日の500hPaの予想図です。
日本付近のリッジとトラフ
・日本付近の東谷傾向は解消する予想です。
・東日本から北海道付近まで等高度線が並行になりますが広く背の高い高気圧圏内です。
サブハイ(亜熱帯高気圧・太平洋高気圧)
・5880M高度線は以前北海道付近まで北上し勢力が強い。
・日本のはるか東に5940mという非常に強い高気圧があって日本は高度の高い領域にある。
寒冷渦
・不明瞭のまま。
寒気・暖気
・明日にかけて500hPaでは0℃という気温であたたかい。 ・昨日よりは東からマイナス6℃の寒気が日本のはるか東に見えるようになった。
まとめ
長く続いた東谷傾向で西から南西周りに暖気が移流しやすかった上層の局面はガラッと変わって明日も継続します。おそらくジェット南下が弱くなり日本付近は偏西風が西から東へ流れやすい場となった模様です。等高度線は並行にならびます。上層の高度場は高いままで地上高気圧を強める予想となっています。
極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図

正渦度分布
・T=12、5日の夜にかけて東北地方の一部に正渦度分布がある。
・T=24、6日の朝にかけてかけて東北南部から関東北部で正渦度域移流が見られるがあまり強くない。
・他の解析図から上記の正渦度域移流は午前中の間に影響が少なくなる見込み
850hPa気圧分布
・
850hPa降水予測
・T=12、日本に降水域の予測はほとんど見られない。近畿地方沿岸部に僅かに見られるのみ。 ・T=24、6日かけてはやや降水域がみられる。特に太平洋沿岸部に僅かな降水域を解析予想している。
まとめ
明日はリッジの傾向が継続して負の渦度で上層の雲も減少しやすい予報。だが東からの風の流れで関東地方北部には正渦度域の移流が見られる上層にやや雲が多い可能性もある。あすも降水予測は少ない見込みだが下層は台風由来の湿った空気の影響を考慮する必要があると考えています。
日本850hPa相当温位・風予想図

高相当温位
・T=12、348K高相当温位が関東地方付近に東南東から南東向きに移流する。
・T=24、348K高相当温位が北上傾向。
・昨日と異なり下層暖湿気移流は強まる傾向と考えて注意。
風速と風向き・前線・相当温位集中
・北海道から日本海を回るように東北北部付近に温位の集中域がある。
・上記は狭い範囲に312K-345Kが集中。冷たい北東気流が流れ込んでいることを示すものか?
・下層の風向きは南東から南風の方向
・太平洋沿岸部で20KT(37km/h)以上
まとめ
850hPa相当温位予想図では下層暖湿気が強化される方向へ予想されています。台風による湿った空気の影響や上層リッジによる地上高気圧の強化で南向きの暖かい風が入りやすいことが原因だと考えられます。上層寒気の影響は小さいため大きなリスクではないかもしれません本日よりは明日の方が湿った空気の影響で雲が発達しやすい傾向だと予想します。
【ソアリング予報など】

ソアリング予報サイトでのソアリング評価は高評価です。気温上昇とともに対流がおこります。ピークは本日よりもやや早い時間です。グランボレがある群馬県北部では日光方面・四阿山方面でオーバーデベロップの可能性が解析されています。みなかみ地域はその影響によって谷風の強まりや強い下降気流の影響を受ける可能性もあるので当日はフライト状況や周囲の雲の発達を十分に注意してソアリングにチャレンジしてください。


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