8月7日(金曜日)明日のグランボレ: パラグライダー気象予測と飛行予想

8日(土曜日)グランボレのフライトコンディションは?
【パラグライダー気象予測とフライトコンディション予想まとめ】
飛行可否 | フライト可ただし前線の影響を受ける。 |
おすすめ時間 | 午前中からお昼。午後は相対的に不安程度があがる。 |
注意点 | 朝の雲底高度。前線。山岳地域での谷風強化による不安定。 |
予報信頼度 | 信頼できるが、速報天気図など最新予報の確認が必要。 |
講習生お勧めポイント | 早い時間の基礎練習。 |
ソアリング・XCポイント | ソアリングも可。ただし不安程度は高く雷雲などに警戒が必要。 |
明日のグランボレパラグライダー気象予測のまとめです。あすも引き続きフライトできそうです。ただし不安定な天候になることが予想されます。昨日まで大きな高気圧に覆われて上層の温度が高く安定した大気の状態が続いていました。あすは日本海から東北地方へのびる前線の影響を受けます。前線面にむかう暖かく湿った空気の流れが強まりグランボレがある群馬県北部では朝から雲が多くなると予想されます。みなかみでは山岳地域が多く対流が強まることが予想されお昼頃から影響があるかもしれません。日中から午後にかけては地表の昇温の影響で対流雲が発達する可能性があります。パラグライダーのフライトは十分可能でソアリング可能性も高いですが雷雨や谷風の強まりに十分注意が必要です。
【パラグライダー気象予測の判断材料について】
・小林の学習と実践。専門用語と長い文章。おそらく間違いもあります。 ・パラグライダーの気象に興味のある方はご覧ください!
【臨時:台風13号・15号の動向について】
・非常に強い台風13号ドルフィンは南西諸島付近。沖縄本島や奄美大島では猛烈な風を観測している模様です。台風13号は西に進路を取り中国大陸南東部に上陸する予想となっています。15号はまだ不明瞭ですが西南西の進路で日本に近づいてくる可能性が高くなりました。今後も注意してみていきます。



【24時間予想天気図と実況天気図】


明日の予想図と今日の実況天気図です。オホーツク海高気圧と亜熱帯高気圧が均衡していた天気図から変化が大きくかわりました。高層天気図も併せてよく調べる必要がある天気図です。実況図でも明らかですがオホーツク海に中心がある低気圧から伸びる前線が日本海に南下する予報となっています。前線は寒冷前線となって寒気の南下が予想されます。グランボレのある群馬県北部は日本のはるか東の背の高い高気圧に覆われる見込みとなっています。高気圧を回る風。台風による湿った空気。前線の影響とあすは不安定な天候が予想されます。明日の予報もしっかりと見る必要がありそうです。非常に強い台風13号は現在沖縄、南西諸島付近で猛烈な風と雨を観測。このあとは中国大陸方面に進路が予想されています。台風15号となる見込みの熱帯低気圧は西に向かって日本に近づく予想となっていて注意が必要な状態となっています。
【数値予測モデルの比較】

明日の気象予測モデルはほぼ揃っているため信頼度の高い予報です。個人的な所感としてはお昼ぐらいからもう少し雷雨のマークがつくかと思っていましたが、MSMでは雷雨が予測されていません。他のモデルは午後は雷雨を予測しています。気温の上昇と下層に流れ込む暖湿流、地表気温の上昇。明日はさまざまな気象要因がリスクを高める方向へ向かう予測がありますので十分に注意しましょう。
【高層天気図・数値予報天気図】
アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図

今日の午前中の実況図です。300・500hPaの解析です。
300hPaジェット・500hPa強風軸 ・ジェット(60KTから80KT強風)アムール川上流から下流にかけて緩く南下したのち北上。
・ジェットコア(100KT・185km/h)でサハリンからオホーツク海に向かう。
・500hPaで強風軸はジェットに対応して強化されている。北海道付近5820mから5880m。
寒冷渦
・アムール川下流。5580mマイナス18℃以下の寒気を伴う寒冷渦が明瞭。
日本付近のトラフとリッジ
・日本付近は5880M高度線で緩やかなリッジ
・日本海付近に弱いトラフが進んでいる。
・オホーツク海のリッジは不明瞭。
・強いコアと5940mという背の高いリッジは見られなくなった。
その他リッジとトラフ ・ジェット気流の流れと高度場から日本は天気が周期変化する可能性。 ・ただし寒冷渦の傾向に注意
寒気(上層気温)
・日本付近は500hPaでマイナス3℃とやや寒気が南下した。
上層寒冷低気圧
・日本付近の上層寒冷低気圧は熱帯低気圧に取り込まれたのか?不明瞭になった。
・中国大陸の華南地方にも上層寒冷低気圧。
まとめ
日本付近は5880M高度線が北海道付近まで北上してリッジ場でした。前日までの傾向と比べると5940mという背の高いリッジと高気圧中心が明瞭だった昨日よりは上層高気圧が弱まり、少しですが寒気も南下。地表の昇温の影響もあって今日のサーマル条件が良い方に作用したのだと考えられます。下層大気がどのぐらい暖かかったのかはまた別の専門図での解析になりますが、上層高気圧がやや弱くなる、安定層(逆転層)の作用が弱まる。寒気がマイナス3℃ぐらいでそれほど冷たくなかった。などが本日のソアリングコンディションを良好にしたものと考えています。
アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図

今日の午前中の実況図です。700・850hPaの解析です
湿数
・700hPa日本付近に湿数の小さいエリアはみられない
・850hPa下層の湿数が小さいエリアが関東沿岸部、太平洋沿岸部に広がっている。
風速と風向
・700hPaでは北海道付近に500hPa強風軸の影響で西風が強い。20KT以上を観測している。 ・東日本は日本のはるか東の大きな高気圧の影響で東から南東の風で10KT
・850hPaで太平洋沿岸部の広い範囲で東から東南東の風が20KT-30KT(37Km/hから55km/h)強い
・台風に近い九州南部では50KTを観測。猛烈な風が吹いている。
温度分布
・観測地点で20℃以上を記録している場所も多くみられる。
・特に日本海側で20℃以上と高く南から南東の風によるフェーン現象があった可能性がある。
・下層の大気は暖かい状態だった。
まとめ
日本は東日本で湿数が小さいエリアはほとんど見られなかった。このため群馬県北部でも日射条件は好条件でした。青い空と白い雲。下層大気も湿数が小さいエリアはほとんどありませんでした。地表の昇温を反映して下層の暖かい空気がさらに加熱。良好な対流条件。しかも上層は昨日よりやや冷たかった。気温も昨日よりあがり露点差が大きかったことが本日のサーマル条件に繋がったのではないかと考えています。
極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/500hPa高度・渦度天気図

今日の午前中の実況図です。
正渦度分布など
・日本は佐渡島付近に正渦度域があるが限定的。
・広い範囲で負の渦度。
700hPa上昇流
・西日本から九州・中国地方で上昇流が強い。
・東日本はみられませんでした。午前中は3000Mを超えて上昇するような状況ではなかった。
・ただし午後遅くには付近から30km想定日光方面で落雷を観測している。
850hPa気温
・18℃等温線は前日から大きく変わって北海道付近まで北上しました。
まとめ
日本付近は概ね高気圧で安定傾向。特に群馬県北部、東日本はその傾向だった。ただし前日より上層気温が下がったこと。地表気温の加熱がつよく対流が活発になったこともあってサーマル高度が上昇した。午後遅くには雄大積雲まで発達。日光方面で落雷を観測した。
アジア太平洋500hPa高度・気温・風予想図

明日の500hPaの予想図です。
日本付近のリッジとトラフ
・今日よりもリッジが不明瞭になまります。
・寒冷渦から5760m-5820mのジェットに対応してトラフ。
・明日以降は弱いトラフの場になることが予想されます。
サブハイ(亜熱帯高気圧・太平洋高気圧)
・5880M高度線は不明瞭なった。
・西日本の高気圧中心。
・カムチャッカの東に向けてリッジ。
・日本のはるか東に5940mという非常に強い高気圧があったが遠ざかった。
寒冷渦
・沿海州付近に5580mマイナス24℃の寒気を伴う寒冷渦が明瞭化。
・影響が長引く可能性あり。
寒気・暖気
・明日にかけて500hPaマイナス6℃の寒気が少しずつ南下。
まとめ
本日までつづいた安定したソアリングコンディション。スクール生も仲良くフライトできた周期は終局です。日本付近は南下した寒冷渦。ジェント気流の弱い南下。明日は天気が不安定な局面に進みます。上層の高度場もやや低くなり、強い高気圧によって安定していた上層大気も寒気南下に向かいそうです。総じて明日は不安定な上層大気です。
極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図

正渦度分布
・T=12、7日の夜にかけてほとんど負の渦度域。ただし台風は除く。
・T=24、8日の朝にかけてかけてもほぼ負の渦度分布だが関東沿岸部に正渦度分布がみられる。
850hPa気圧分布
・上層の寒冷渦・トラフに対応して低気圧が明瞭。
・低気圧に向かう南風の流れ。
850hPa降水予測
・T=12、日本海沿岸部に降水予測 ・T=24、8日の朝ではほとんど見られない。
まとめ
明日はつよかったリッジの傾向が弱まり、トラフの接近です。地上低気圧との対応が良い。
日本850hPa相当温位・風予想図

高相当温位
・T=12、348K高相当温位が西から南西向きに北上。
・T=24、348K高相当温位が引き続き北上
・下層暖湿気移流は強まり対流傾向が強まる予想。
風速と風向き・前線・相当温位集中
・北から南に向かう低相当温位と西〜南西寄りの高相当温位気流が収束。
・相当温位の水平傾度も大きくなっている帯が、前線帯とみてよさそう。
まとめ
850hPa相当温位予想図では下層暖湿気が強化される方向へ予想されています。これは上層のトラフに対応する地上低気圧に向かって吹く下層の風の影響と考えられます。群馬県北部にも348K高相当温位が移流します。これは十分に大雨の可能性のある大気ですが、そうなるかどうかは上層寒気や地表の昇温などに影響されるので注意が必要です。
【ソアリング予報など】

ソアリング予報サイトでのソアリング評価はかなり厳しい評価!朝から雲底が低くお昼前に雷雨の予測です。ここまで予想をみてくるとこれほど極端でもないように思います。下層暖湿気が強いので今日よりは雲底が低いスタート予測です。


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